※前の続き(乳三橋の夢からさめたあたり)
朝練終了後、ノロノロと着替える三橋以外の部員全員がはけたのを見計らって、昨日の夢について報告した。
「本当に希望してた事が6割がた夢で出てくるんだな」
希望のハワイと乳。ついでに残り4割の大半は三橋の上半身である。あれは残念だった。あれが三橋でなければよかったのに
上にはりっぱなマシュマロぶら下がってるのに、下にチンコついてるし穴はケツのみだし。
「もったいなかった…」
「な、なにが…?」
「なんでもねーよ。お前は夢、見たのか?」
ぽけーとオレを見ていた顔が途端に赤くなって、視線を左右忙しなく泳ぐ。
「え、えっと…オレ…女の子に…水着着てて」
やっぱり同じ夢か。どうなってんだあのお守り…
画期的なアイテムなのか呪いのアイテムなのか。そして三橋のいうジジイは何者なのか…
「で?どうした」
「…で、前みたいに、えっちな、こと阿部君としちゃって…」
「なるほどね、同じだ。でもお前の下はち…」
「それで、最後子供、で、できた」
オレの頭にタライが急落下してきたような衝撃がきた。
なんだそれ…オレは挿入前でお前のケツみてアッディーオしたというのに、ディモールト良い展開が続いていたなんて!
もう一回夢でお前の見た夢どおりの体験をさせてくれ!あそこで寸止めだなんてオレが不憫だろ!
なんて、さすがに口に出してはいえないが、なんか悔しかった。
「こ…こども?」
「うん、できたの知って、そこで起きた」
なんだろう、ねー。三橋はあっけらとしてヘラヘラ笑っている。もう夢についてはあまり気にしている様子ではなかった。
きっと淫夢に悩まされてるのが自分だけでない事を知り楽になったのだろう。それにしては楽になりすぎてるが
「お守り返すけど、もう握って寝んなよ。あと、そんなものに願掛けすんな」
白く硬い手の平に懐から出したお守りを落とす。
これで、もう今夜はあんな夢を見ないで安らかな眠りが訪れるはずだ。
「今までの夢は忘れるぞ」ポンと三橋の背中を叩いた時だった。三橋は顔を赤くして「んっ」と小さく声を漏らす。
ソレを聞いた瞬間、フラッシュバックに襲われた。
親父にハメられて喜ぶ三橋、オレにキスする三橋、快感に顔を歪めながらオレの背へ縋り付く三橋、乳三橋
オレ達は予鈴がなるまで顔を赤く染めながら無言で見詰め合っていた。
これは既に戻れないところまできているんではないか?