ちょっと書いたので投下
エロ無し 人外?注意 バロ物でもオカルトでもないつもり
三橋が学校を休み始めてから3日目。
野球部の夜間の練習のために、照明が設置された。
一見何の関係もないように見える2つのことは、実は繋がっていたのだ。
4日目。三橋は俺たちがもう練習を上がろうとするときに、グラウンドにやってきた。
三橋は1人ではなく、知らない男と一緒だった。。
黒ずくめの背の高い男はこの場所にひどく不釣り合いで、チームのみんなは目を見合わ
せて、不思議そうな顔をしている。
男は明らかに日本人ではなかったが、だからといって人種や国を特定できるような特徴を
持っているかといえばそうではない。
強いて言えば高い鼻と深い眼窩が白人系かと思わせるが、全体的な雰囲気はアジア人の
それだった。
どちらにしても、こんな時間に行動を共にしているということは、三橋に近い人物なのだろう
が、男からはどこか近寄りがたい空気が感じられる。
まるで男のまわりだけ温度が低いような、そんな気すらした。
「あ、あの、みんな元気?」
三橋がいつものようにおどおどと話し出した。
「連絡しなくて、ごめんね。あの、オレ急だけど、外国にいくことになったから、お別れに、来
たんだ」
声にならないどよめきが上がる。
「なんだって!」
三橋に詰め寄ったのは阿部だった。
「そんなこと聞いてねえぞ、なんで外国なんて行くんだよ!親の都合か!?」
多分他のみんなも聞きたいことは阿部と同じだっただろう。
「違う、よ。オレが行きたいから、行くんだ」
よく見ると、何か膜でもかかっているように三橋の目はぼんやりしている。
何かが変だ。おかしい。俺の頭の中でアラームが鳴り響く。