叶「三橋、くっせえチンポだな!」

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805fusianasan
チームメイト(巣山と三橋)

このままじゃ前後の見境がつかなくなりそうだった。俺が自分を止められるのは多分今のうちだけだろう。
こんなことになって、ここまでして、それでも三橋はまだ分からないんだろうか。俺に体を触られてこんな声を上げて。
「ん、あぁ、」
逃げるみたいに体を捩ったせいで俺の下半身が三橋の腰に当たる。慌てて腰を引いたけれど、俺がもう勃起してる事に気がついたんだろう。びっくりしたみたいな顔で俺を見た。
「すっ、巣山君、の」
「…うん」
「俺で、そんなに、なるんだ」
「気持ち悪い?」
聞くのは怖かったけど、三橋が嫌がったり怖がってたりしてるんだったら、やめた方がいいと思った。
三橋が何を思ってるのか読み取ろうとしたけれど分からない。何も言ってくれない三橋に、不安が大きくなって胸が押しつぶされそうになる。
「あ、の…」
戸惑った様子で何度も瞬きをしながら三橋は口を開いた。
「オレも、あの…、おっ、同じだから」
「同じって」
「すっ、巣山君だけじゃ、ないから…。オレも…」
かあっと三橋の顔が赤くなる。三橋も俺と同じように勃起してんのか。思わず三橋の下半身に視線を落とすとズボンを押し上げているものが目に入った。
「お前さ…」
もう分からないなんて言わないよな?聞いていいよな?
「オレにこんな事されても嫌じゃないんだよな?」
「う、うん」
「嫌じゃないってだけか」
「あ、え?」
「だから!」
思わず声が大きくなって、その大きさに自分でも驚いた。大きな声なんか出しちゃいけない、三橋が鈍感なのは今に始まったことじゃない。
「お前はどう思ってんだよ、オレに触られて、キスとかされて、お前はどう思うんだよ。嫌じゃないだけじゃわかんねーんだよ」
頼むからちゃんと自分がどう思ってるのか言ってくれ。黙ったままじゃ分からない。言ってくれないと自信がもてない。こんな気持ちのままこれ以上したら、きっと俺は後になって泣きたくなる。
指が肩に食い込んで、顔を上げると三橋が困ったみたいな、泣きそうな顔をして俺を見てた。
「オレ…、オレは、もっと触って欲しいって、思う、よ」