「ちょっくら出かけてくらぁ」
「おっ 俺君、ど どこ 行くの・・・?」
出かけようとすると慌てて後を追ってきた。
「ちょっとそこまでな」
「・・・オレ も 付いて行っちゃ ダメ?」
「あん?おめぇも行きてぇのか?」
「う ん・・・」
「そんならさっさと行くぞ。」
「いいのっ・・・?」
「ウロついてはぐれんじゃねーぞ糞豚が」
「う うんっ・・・」
歩いて近くの駅前まで行く。
・・・
「着いたぜ。寒ぃしさっさと入るぞ」
今日はビデオ屋の半額デーだ。一直線に店の奥の仕切られたコーナーに向かう。
「俺・・・君・・・」
「あ?」
「ここ って・・・」
「エロビデオだよ。今日は半額だかんなぁ。おめぇも好きなの1本選んでいいぜ」
「オ オレは・・・いいよ・・・」
顔を赤くしながらキョロキョロと恥ずかしそうに俺にくっ付いて歩く。
店内には鼻息荒くした男どもがウロチョロしてやがる。