花井「使用済みバッテリーは販売店で処分しよう」

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688fusianasan
チームメイト(巣山と三橋)

「ふ、ぁ、」
苦しくなったのか三橋がまた首を捻った、離れた唇を追っかけようとしたけど、いい加減にしつこいかもしれないと思い留まる。
そのかわりって分けじゃないけど、いつもより赤くなってる耳が目に付いて少し噛んでみる。
「あっ」
少し歯が当たっただだけで三橋の肩が跳ねる。漏れた声には今までとは違う色が混じってた。耳、気持ちいいのかな。耳たぶを唇で挟んで吸うと、また声が漏れる。
「んっ、ダメ、だよ」
首に回されてた腕が肩に落ちて、少し俺を押し返すみたいに力がこもった。三橋、耳弱いんだ。窪んだところに舌を入れてぐるりと舐めると、短く息を飲んで三橋が喉を反らした。
「ひぁ、あっ、巣山く、」
「耳弱い?」
「わ、かんな、ぞくぞく、する」
恥ずかしいのか、三橋は手の甲で目元を隠した。もう一度耳に舌を這わすと薄く開いた唇から熱くなった息が漏れる。
「はぁ、あっ…」
片手で三橋のシャツのボタンを外そうとしたけれど、上手く行かなかった。キスしながら服を脱がすなんてマネ、どうしたら上手くできるんだろう。
一度にいろんな事を同時進行しなきゃいけないなんて、セックスすんのも結構大変だ。もっと大人になりゃスマートにできるようになんのかな。
もたついてると、三橋が俺の手を止めるたいに上から掴んだ。
「脱ぐ、の?」
「…三橋が、嫌じゃなければ」
「やじゃ、ないよ」
まって、と言うと三橋は自分でシャツのボタンを外し始める。段々とあらわになる胸元、毎日のように見ているくせに目が離せなくなる。浮き上がった鎖骨と薄い胸。凝視している俺に気付いて、三橋は頬を赤らめた。
「おっ、オレだけ脱ぐのは、なんか、ずるい…」
「あ、ごめん」
そうだよな、自分だけなんて恥ずかしいよな。俺はシャツのボタンを3つ目まで外すとそのまま首からシャツを脱ぐ。片方袖をひっかけたままの三橋のシャツを引っ張って、腕から抜いた。