水谷「三橋〜ケーキのイチゴちょうだい♪」

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608ワキガ三橋
前回はwiki参照

ジュースを飲んだ後、しばらく二人で野球の話をぎこちなくしていた。

それにしても、クーラー効き過ぎだ。
風邪引いたら練習どうするんだよ。
「なあ、ちょっとクーラー効き過ぎじゃね?」
「え、そ、そうかな?」
「うん、寒いんだけど。」
そう言うと、三橋は怯えながら小さく謝って、クーラーの電源を切った。
しかし、冷え切った空気はそう簡単に暖まらない。
半袖から出ている腕は、冷えて鳥肌が立っている。
摩擦で暖めようと擦ってると、三橋が気が付いて、慌ててクローゼットを開けた。
中から白いパーカーを掴みだし、俺の前に突きだす。
「ご、ごめん。寒いよ ね。これ、よかったら着て。」
「いや、いいって。そこまで寒くないし。」
「で、でも・・・。 あ、じゃ、じゃあ、もうお風呂 入る・・?」
三橋がちょっと恥ずかしそうにそう提案した。
確かに、この年で合宿でもないのに友達と風呂入るのって恥ずかしいよな。
でも、今日はそのために来たんだし。
「ああ、じゃあとっとと入っちまおうぜ。」
「う、うん。タオルとか、はあるから。」


そんなわけで三橋と一緒に風呂に入る事になった。
三橋の風呂場はハッキリ言って広い。
さすが金持ちめ、と思いながら俺は自分の服を黙々と脱いだ。
服を入れておくカゴを探そうと周りを見渡した時、三橋の裸が目に入った。
背中のあたりに、白い粉の後がいっぱいついている。
多分、制汗スプレーの跡だろう。
気にしていっぱいかけてるんだろうな、と思ったら、なんかいたたまれなくなって俺は目をそらした。