女教師の耳障りのいい朗読に合わせて三橋の体が揺さぶられている。
「あんっあんっ…あべ、くんぅ、奥、おくにくる!きちゃうっ!」
「声でけーよ。ばれないように、頭教科書に隠してろ。バカやろう」
「あ、あ、あ、アッーーー!きてっ来てぇぇぇええ!!!」
「いってやんよ!いってやんよ!オラっ!オラっ!どうだ?どうだ?」
「あた るっ!あたっ…やうぅううう!」
「ふっ、ほらっよ…右低めぇ!左っ!低め!低めぇっ!!奥低めっ!」
「やっ……です、ふうっ…!ひ、ひくめっ、多すぎぃいい!低いとあたっちゃうぅううう!!!」
「あててんだよ、くっ…、くんっ!くぬうっ!!」
オレは机の下で出来る最大限のグラインドで、三橋の尻まんこ前立腺へ目掛けて一直線だ。
今日の投手(旦那)はオレだぜ?
「三橋君。なんで君、7組いるの?自分のクラスにお戻りなさい?」
国語の女教師が朗読をとめて、オレらに振り返る。
そりゃそうだろうな。授業中に9組の三橋が7組にいんだもんな。
「あ、あ、はっ、はいっ!今、いま、オレ いろいろ、あんっ考えるの に、忙しく、て…えぇん…!!」
「うす。先生、三橋現国ついてけないみたいなんで、いっすか〜?」
オレは右手を上げて真面目な生徒を装った。左手は(三橋の腰に)添えるだけ。
他のクラスに来てまで学ぼうとする生徒を、怒る教師なんていないだろ。
「三橋、国語すっげぇ弱いんすよ」
「はいっ。オレ、オレぇっ!こく ご、弱いぃ〜!!きゃふっ、そ こ、弱い のおおおおぉぉぉっ!」
「三橋君…?」
「せんせ、おへ、こふほ むつか……しくて、きもちっ……」
三橋の返事を聞いた女教師が、仕方なそうな顔をしてる。
「…本当ねえ……。日本語で良いのよ?
仕方ないから三橋君、この時間は皆と一緒に国語受けていきなさいな。
席が無いから、狭いと思うけどそのまま阿部君と使ってね?」
「は…ひっいっ」