過疎の暇つぶしにハートフルファンタジーピョアエロを目指して
エロ前に挫折した一部地域投下
※座敷わらし三橋注意 ピョア注意 妖怪に詳しくない俺の捏造注意
「は?」
部屋に入った瞬間、口から間抜けな声がこぼれた。
右肩にかけていたスポーツバックがずるりと床に落ちたが気づかなかった。
見慣れた自室、いつも寝ているベッド
その上に、見たこともない子供がひとり、気持ちよさそうにすうすうと寝息を立てていた。
やわらかそうな薄茶色の髪が夕暮れの光に透けている。
この暑い季節になぜか長袖のパーカーを着た子供は
阿部が入ってきたことにもバッグの落ちた音にも無頓着に眠り続けていた。
年齢は5,6歳と言ったところだろうか。
(…何だコレ?)
しんとした家の中で、子供の寝息と時計の音だけがよく聞こえた。
親戚の家へ呼ばれている親と弟はまだ帰ってきていない。
阿部だけが練習があるからと一人残り、夕飯もコンビニで買って済ませてきた。
家には誰もいないはずで、実際に家族は誰もいないが
どういう訳か見たこともない子供が寝ている。
――鍵を持っているのは親と自分だけのはずだ。
窓だってすべて鍵がかけてある、はず。
どうやって入ったんだこの子供。