http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1194782994/403,405,434 ※まだエロなし注意
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警備会社と警察の引き上げに家人の立会いが必要だったらしく、仕事を抜けられない親の代わりに三橋が色々と説明を受けていた。
盗み聞きしたところ、空き巣に入ろうと窓ガラスを割ったところで警備システムのブザーに驚き、そのまま逃げたのだろうというのが警察の見解らしい。
雨戸が閉められたリビングは昼間でも薄暗く、隙間から差し込む光に割れたガラス片が反射している。
━━━ガラスで怪我でもされたら面倒だな。
どうせ暇だし、と今の隅にあった掃除機でそれを吸い込んでいく。
うるさいモーター音にまぎれてチャリチャリと軽い音が掃除機の腹の中で鳴る。
あらかたかけ終わったところでとんとん、と肩をつつかれスイッチを切ると三橋が立っていた。
ずっと呼んでいたらしいが声が小さくて気づかなかった。
「ご、ごめんね。あの、あ、りがと」
「警察は?」
「帰った。後で、警察署まで来てくれって。お、親に」
「今日親は?」
「お、おそく、なるって。二人とも、今日、出張で」
「泊まりか」
「ち、がう。おそい、だけ」
せわしなくシャツの前を引っ張り、不安気に視線をさまよわせる。