阿部「三橋、ABCの意味知ってるか？」

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1194430005/l50　ワキガ注意

体の洗い方なんかあるかよ。
もしかして、昨日の事すっげー根に持ってて当てつけのつもりか？
とも思ったが、その顔を見てハッとした。
顔色も悪く、ひどく思い詰めているみたいだったから。

「俺も、洗い方なんて意識してねーよ。あんま気にすんなって。」
「で、でも・・・。」

三橋はなおも引き下がらない。
俺は仕方なく頷いてやると、三橋はありがとうと何度も頭を下げてきた。
なんだか昨日以来三橋と話すのが気まずくなってたし、
一緒に風呂入って関係が改善されるといい。
三橋の方からこういう風に近づいて来てくれたのはありがたかった。
そして数日後。
部活が珍しく休みの日、俺はコンビニで買ったアイスを持って三橋の家にやってきた。

「よお。」
「あ、阿部君！いらっしゃ、い・・・。」

靴を脱いで上がり込む時、おじゃまします、と一応丁寧に挨拶したが、
案の定返答はない。
いつものように三橋の家は誰もいなかった。
昼間っから友達の家に風呂入りに来るってのもなんか変な感じだな。と思いながら、案内されるまま三橋の部屋に入る。
ジュースを受け取る時、随分三橋との距離は近かったけど、
あの独特な匂いはしなかった。
多分、クーラーで部屋がキンキンに冷えているからだろう。
三橋の方も俺に近づく時、いつもよりも安心した顔をしていた。