阿部高和「三橋、やらないか」

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800ボロアパートのヒトコマ
「おかえりっ」
「おうよ。この匂いはカレーか?」
「う うんっ 鳥・・・カレー・・・」
「鳥ぃ?牛じゃねーのかよ。まぁいいや。カレーは旨いも不味いもねーからな」

飯を食う。

「おい」
「・・・え・・・?」
「てめぇこりゃどういうこったよ!!!」
「ひぃっ・・・・」

人参もジャガイモも丸々入ったカレーだ。固すぎて食えたもんじゃねぇ。

「おめぇ野菜丸ごと入れてカレーとは笑わせんじゃねーよ!」
「ご・・ごめ・・・で、でも・・・具、大きいほうが好き って・・・前、 俺君言ってた・・・から・・・」
「だからってでかすぎだろうが!」

ちょっとでけぇ方が好きだと言えばこれかよ。

「おめぇは加減っつーもんをしらねーのか?火が通ってねぇだろうが!」
「ううっ・・・で でも・・・野菜・・・生 でも・・・食べ・・・られ・・・る・・・」

カッチーン!ガッシャーン!ちゃぶ台をひっくり返す。

「ひぃぃぃっ・・・」
「生じゃ食いにくいから切って煮るんだろうが!どあほが!」
「ううっ・・・ご ごめん・・・なさ・・・」

床にカレーが散乱する。