阿部「三橋!朝練前にデザートだぞ」

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90大奥
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パロ注意 キャラ改変注意 エロ無しのターン注意

「む、無理だよ。お父さんと、お母さんが捕まっちゃう・・。」
「おじさんとおばさんも心配してんだよ。後はなんとかするから、お前はとりあえず逃げろよ。」
叶の目はいつになく本気だった。
どう答えていいか分からずに目をそらすと、ガシッと強く肩を掴まれる。
「病気の経過を見るって言ってあと一回だけここに来れる。それが最後のチャンスなんだからな。」
「う、ん・・。」
もちろん外には出たかったが、それに掛かるリスクを思うと、どうしても思い切れなかった。
将軍が怒った時の顔を思い出すと自然と体が竦む。
初めての日に、張り型を入れられた時の痛みを、まだ鮮明に覚えていた。
「そ、その時までに・・ゆっくり、考えて、みるよ」
なんとか途切れ途切れにそれだけ言うと、叶は納得いかないような顔をして手を離した。
「俺、今縁談来てるんだ。廉がいつまでもここから出ないんだったら・・・」
「え?」
「いや、やっぱなんでもない。今日はもう帰る。」
「修ちゃん・・。」
縁談の話は本当だった。
これを言えば三橋がここから出る気になるかと思い、言いかけたが、やはりやめておいた。
そんな事をしても無駄だと思ったからだ。
変な脅しのようなマネはせず、三橋が自分で考えた結論に従おうと思った。