※すれ違いセックルの続き。ずっと三橋のターン。タイトルに偽りあり。
夜。自宅のベッドに横になって考える。
おかしい。阿部君に避けられている気がする。
オレはまた、阿部君を怒らせてしまったのかな。
だけど、今回ばかりは心当たりがないぞ。
だいたい、阿部君はいつも急に機嫌が悪くなって困る。
女の人は月に一度そういう風になるっていうけど、阿部君もそうなのかな。
早く機嫌直してくれないかな。阿部君が機嫌悪いと困るんだ。
…だって、もう二週間も、してないよ。
阿部君は、その、平気なのかな。
オレはそろそろ…我慢、できないんだ ケド。
オナニーは一人でできても、
お尻でするのは、やっぱり、阿部君がいないと。
このまま阿部君の機嫌が直らなかったらどうしよう。
そ、そうだ!
オレが一人でできるようになればいいんだ!
そうと決まればゼンブ急げだ!
オレは早速台所へ行って、何か使えそうなものがないか探した。
お玉、は無理。フォーク、は痛そう。お箸、じゃ物足りない。
片っぱしから引き出しを漁る。そして、ついに見つけた。
…これだ!すりこぎ!!
オレはこっそりそれをパジャマに隠して、自分の部屋へ戻った。