阿部「三橋、俺と突き合ってくれ!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
924
戦時ネタにつき苦手な俺注意。あと当分エロなしすいません



毎日毎日銃声の音と悲鳴が聞こえる。
それは俺の親しみなじんだ言葉ではない。
決まってと言っていい程ほとんどのヤツがそれを呟いて死んでいく。
バカな俺でも、一つだけ分かる他の国の言葉。

『            』



この地に来てから一週間、俺は毎日訓練に明け暮れていた。
敵からの逃げ方、見方からの合図、銃の扱い方。
引き金を引くだけで簡単に奪ってしまえる命。


人を殺す事の罪悪感と、自分を守るための言い訳を十五歳で覚えた。




「泉ー!てめえ何訓練中にボーっとしてんだ!」
死にてぇのか!と中村隊長が俺の頭を小突く。
「いや、ちょっと考え事してたんです」
中村隊長はいい人だ、と思う。
見た目二十台後半のやせ気味体系、だけど態度がでかい。
隊長だから態度がでかいのは当たり前かもしれないけれど、正直苦手なタイプだ。