アベナス「秋は私のナスを三橋に銜えさせろ!」

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581蝋人形
※ホラー注意。でも怖くない。俺サラリーマンだから。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1193633433/481

俺は急いで三橋の家へと走った。
(何があった?何があった?何があったんだ?)

ドンドンドンドン!!
「おばさん!おばさん!開けてください、阿部です!」
リビングの電気がついているから、居るはずだ。
ガチャ…とドアが開いて顔を出したのは、見知らぬ中年の男だった。
「なっ…あんた一体!?」
「早く入りなさい」
ぐいっと腕を掴まれて中に引き込まれる。
わけも分からずリビングに通されると、そこには真っ青な顔をしたおばさんがいた。
「おばさん!みはっ…三橋、三橋は!?」
掴みかかろうとする俺を体格のいい男たちが抑え込む。
「ちょっ何だよあんたたち!俺はおばさんに…」
「落ち着きなさい!我々は警察だ」
「けっ…警?」
突きつけられた警察手帳を見て、それが嘘じゃないとわかる。
もう一度よくリビングを見渡すと、中年の男たちが電話を囲んでなにやら作業をしていた。
「あ、べ…君」
今にも倒れそうなおばさんの様子を気にしながら、中年の男が話し始めた。
「私から説明しよう。三橋君はね、誘拐されたんだ」
「ゆっ…!?」
予感はしていたがやはり真実をつきつけられるとショックが大きい。
「いっいつ!?まさか、三日前から…」
「ああ、極秘に捜索は進めていたんだ。奥さんと旦那さんにも協力してもらってね」
バタン
玄関の開く音がしたので振りかえると、入ってきたのは三橋のおじさんと警官だった。
「ああ三橋さん、どうでしたか?」
「いや、全く…」