阿部「俺のチンコは200万馬力!!」

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878めばえ
KYリアルタイム投下
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1193421548/68,306,353

「バカって言う方がバカなんだよ!」
「先に言ったの三橋の方じゃん。カバ、アホ、大バカ。メガトンバカ」
「バカバカ言うなぁっ!」
頭にカーッと来て思わず大声で叫んだら、阿部くんの抱きしめてる腕がびくりと動いた。
「阿部くんがなんて言おうが、オレは、好きだからね!」
胴に回された両腕がぎりぎりと締まってきて、強制的に肺から空気が押し出される。
負けるもんかと思って、手に掛かけていた手を阿部くんの首の後ろで交差させて、背中の肉を指で掴んだ。
ほっぺたにほっぺたをすり寄せると、二人の肌の間でざらりと汚れが滑る。阿部くんの真っ黒い髪の毛ごと、耳の下の肌をぺろりと舐めた。
「やめろ」
阿部くんの呟きなんて無視した。リンパ腺の筋のところを舌の先で線を書くように舐める。
前に阿部くんがしてくれたときのことを思い出しながら、あの毛虫が肌を這っているようなゾクゾクする感じをトレースしようとした。
あの時見えていた、阿部くんのつむじからオレは何の感情を読み取っていたんだろうか。
もちろん、気持ちよすぎてそんなことを考えている暇なんてなかったんだ。受けた快感をひたすら体の中に反響させるばっかだった。
「やめろってんだろっ」
急に阿部くんに胸を突かれて、反発する暇もなかった。胸も腹もちんちんも、ほっぺたも、阿部くんと一気に距離があいて肌がすっとする。
オレはとっさに後ろに踏み引いてしまった足を、また阿部くんの方に一歩、近づけた。
そしたらほっぺたを叩かれた。
ぺちん、汗で水っぽい肌はあんまりキレイに音を立てなかった。
びっくりした。ただ心臓の音だけがドクドクドクドク、手首と耳の後ろと体の真ん中で高鳴っていて、それに合わせて全身の骨という骨、関節がぶるぶると揺れている。
叩かれたほっぺたの肉に火が灯って、チリチリと肌を焼いていた。そっと指で押すと、自分のものじゃないみたいに感覚が遠い。
「好きだからどうだって?」
阿部くんはなんでもない調子で言った。
「そういうの興味ないから」
でもそう言う阿部くんの眉毛が歪んでいる。オレは首を振った。
「おれは三橋のこと、好きとか全然ない」
でも、阿部くんの口の端には変な皺が寄っているんだ。まるで笑ってるみたいだ。
「う、そだ」「ほんとだよ」
「うっそ だ!」「ホントだよ!」
オレたちは何回かウソだ、ホントだって繰り返した。その最中に気づいたんだけど、オレの口も少し笑ってるみたいに引き攣ってたんだ。