「おいおめぇさっきから何作ってんだよ」
「エヘ ヘ まだ 内緒 だ よ」
「気持ちわりぃ顔してんじゃねーよドブスが!」
さっきから流しでいそいそと何やら作っている。
「で 出来た」
ちゃぶ台に持ってくる。
「何だこりゃ」
「んと ね、こ コーヒー・・・ゼリー・・・」
「ほほー、また洒落たもん作ったな」
「コーヒーゼリー の 素、200円 で売ってたから・・・フヒッ」
小さなカップにどす黒いゼリーだ。
「た 食べよう・・・か」
「おい、おめぇ。コーヒーゼリーっつったら上にミルクかけんだろうが」
「あ・・・そだ ね。ちょっと 待って、ね」
「このグズが!」
・・・
「お 俺君・・ごめん、 ね ミルク、切らしちゃって る みたい」
「んだと?」
「ヒッ・・・い 今買ってくる から 待ってて ね」
財布と手に持って出かけようとしている。