阿部「俺のチンコは200万馬力!!」

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499仁義なき兄弟・番外
※キャラ捏造・暴力流血描写注意・時間軸は3P前・阿部視点

三橋に声をかける。
練習後の薄暗い、蒸し暑い部室。
俺と三橋の二人だけで閉じこもる。

シュンが新しく付けたキスマークをオレはいつも目ざとく見つけてしまう。
嫌になる。沸々と湧いて出る感情にどんどん自分が支配されて、気がついたら三橋に今日残るように声をかけている。
三橋は、オレの言葉にただ黙って頷いただけだった。
なんで、そんな素直に頷くんだ。
オレは理不尽に苛立って、三橋の頬を張る。一回、二回。
馬鹿な三橋はその拍子にいつも口を噛む。
いつも同じところを切るもんだから、今じゃ口内炎になって切るたびにますます傷が悪化してく。
今日も三橋の口端に赤いものが滲む。オレはそれを指ですくい上げて、口に含む。三橋の鉄分を味わう。
口元。オレが三橋に付けた痕が一つ増える。

服を剥ぎ取って、上半身を確かめる。
俺がこの間付けた傷が薄らいで、シュンが付けた痕の方が鮮明だった。
目の前が赤くなるような錯覚に陥って、一気に登りつめて、三橋を押し倒す。
ゴツン、という鈍い音を出して三橋は床に頭を打った。
「う……っ、ぐ」
眉間に皺を寄せて、苦悶の表情を浮かべる三橋。
オレの力で苦痛そうにする三橋がいい。
最近、夜に一人で処理をする時、三橋のこの表情を思い浮かべなければオレはイケなくなった。
つい数週間前までのオレの妄想の中の三橋はAV女優のようにわざとらしいくらいオレに喘がされて、淫猥なセリフを吐かされて、都合よく甘く強請りついていた。
それが、泣き叫んで、オレが付けた傷に顔を歪めて、許しを請う姿に興奮するなんて何の冗談だ。
三橋の頬を掴んで横に向かせる。白い首筋にある歯型。
近づいて、よく見なければわからないくらい薄くなったそれ。
オレはそれの赤みを補充するように一ミリもずれない様に同じところに噛み付いて、三橋にオレの存在を示す。
歯で三橋の肉の弾力を噛み締めて、舌で汗の滲む三橋の肌を味わって、唇で三橋の温度を感じて、鼻で三橋の臭いを吸い込んで、耳に入る悲鳴とオレの肩に食い込む三橋の指で三橋がオレに翻弄されてることを確かめる。
離れて、三橋の首筋に唾液に塗れたオレの歯型が再び刻印されたのを見て、オレのボルテージは高まっていく。
同じように、前回オレが付けた傷の上に手をやって、また傷を付け直す。