俺「三橋ー!!今日もアッーー!してやんぜー!」

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570地獄耳をすまされて
今日は図書委員の受付の仕事がある日だ。

本来図書の受付は二人いるんだがもう一人はサボってばっかりいるDQNだから今日も俺一人で仕事だ。
ちくしょー!!文化祭や部活で忙しいのに!!
俺はブチブチ独り言をいいながら本を返していない奴に催促カードを書いていた。

ん?あれは三橋?
俺はスポーツの本棚にいる三橋を見つけた。
必死に手を伸ばしてつま先立ちをしている。
もしかして欲しい本に手が届かないのか?
俺は席を立って三橋に近づいた。

「もしかして本に届かない?」
「あ…。うん…俺くん…。」
「なら俺がとってあげるよ。どの本?」
「えーと、光暖社発行の『野球をしよう!』…。」

俺は結構背が高かったので簡単に本をとってやれた。

「はい。」
「あ、ありがとう!俺くん!仕事忙しいのにごめんね!」

三橋がペコペコ頭を下げてお礼を言った。
おいおい。俺は本とってやっただけなのにさ。
そんなに礼言うなよ。