阿部「俺のチンコはヘラクレス」

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62すずめみはし
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1193055188/901,991
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丁度良いサイズが無かったので、シニアを出る前くらいに着ていた上下セットの
ジャージを手渡してやったのだが…。そいつときたら、袖を通す所に一生懸命
頭をくぐらせようと、上着の中で うう〜、とか何とか唸りながら格闘している。
袖が伸びる程ぐいぐい引っ張り、漸くプハッと顔を出すのを見計らって、阿部は
「名前、聞いていいか?」
と呆れつつ訪ねてみた。
「オ、オレは みはし…」
ノーパンの下半身に直でジャージを履くことに特に抵抗がないのか、“みはし”
とやらは素直にジャージへ着替える。

阿部は会話しながらも 一応、侵入経路に目を配った。
ノブを回して1つ1つ確認してみるが… ドアの鍵も。
窓も。
ちゃんと閉まっている。壊して内側から鍵をかけた形跡もない。

これは いよいよ変だぞ、と阿部はベッドの縁に腰掛けて渋い顔をした。
「…で。おまえ何者?」
片膝に手をあて、前のめりで みはしを正面に見据える。
その少し低くなった声色に気付いていないのか、みはしは床にちょこん と正座して
「雀の学校、卒業したばっかだ よ!」
と屈託ない円らな瞳で答えた。
そして揃えた膝をもじもじ擦り合わせ、僅かに頬を染める。
「繁殖期 なった、カラ… オレも つがい探してた、とこ」
エヘヘ、と子供のように照れている様が、キモいような、可愛らしいような。
同性の年も そう離れていないような奴に可愛いというのも おかしな話だが
加護欲を掻き立てられるのは確かだ。

本当なら現時点で お巡りさんにお任せするところだが、今夜くらいは ココで
ゆっくり休ませて、明日、一緒にお散歩と称して交番に預けることにしよう。