俺「バブバブー、ママのおっぱいおいしいでちゅう〜」

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252夕立
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1193027013/437
※鬱注意 <阿部視点> 


 一度落ち着くと、体ががたがたと震え始めた。頭の奥がぎりぎりと熱く燃える。
 その熱に反して、体中をめぐる血液が冷たく凍り付き、寒気に似たざわつきが幾度も背筋を這い上って行く。
「・・・・許せねぇ」
 誰だオレの大切な投手にあんなことしたやつは。
 三橋はオレのもんだ。オレが大切に育てて、大切に使っていくんだ。
 オレのものに誰が手を出したんだ。誰だ、誰だ、誰だ。
 誰だってかまわない。誰だとしても、許せない。絶対に許せない。許すもんか。
 三橋はオレのもんだ。オレの、オレの、オレの、オレの、オレの、オレの!
 無意識に握っていた掌に、爪がぎりぎりと食い込んでいた。その拳を勢いに任せて、近くのロッカーに打ちつけた。
 ガンッと大きな炸裂音が響き、べコリとロッカーがへこむ。
「くそ」
 深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き、「落ち着け」と何度も自分に言い聞かせた。
 今オレが、怒りに捉われて、冷静さを失って暴走したって何の意味もない。
 オレより辛いのは、三橋じゃないか。
 そうだ、三橋!
 あんなフラフラで危うい状態の三橋を、何で一人にしてシャワー室に行かせてしまったのだ。
「なにやってんだ、オレ」
 もう一度ロッカーを力任せに殴りつけた。そうとう頭に血が上っているようだ。
 今は三橋に何かした野郎よりも、不甲斐無い自分が許せない。
 両手で頭を抱えて、何度も落ち着けと唱える。
 そしてもう一度深く息を吸い、気合いを入れるために、両手でぱんと自分の頬を打った。
 今は三橋のことを一番に考えろ。他のことは全部後だ。