阿部「三橋、エビフライぶつけるぞ!」

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870続公務員・三橋
※ここまで。エロも鬼畜もなくてすまん。次は頑張る。
>>855

俺たちは束の間の休息を満喫し、
名残惜しさを感じながらも家路に着いた。
俺の家に近づく度に、会話も少なくなっていく。
もっともっと、たくさん話がしたいのに…
「ここで、いい よ」
「…そっか。じゃあな、廉。また、絶対、近いうちに時間作るから」
「うん、でも、無理はしないで」
「メールは絶対毎日入れるからな」
「うん、ありがとう」
そう言って、俺は家まで十メートルほどのところで車から降りる。
ここで降りた方が、修ちゃんが大通りに出やすいからだ。
俺は、何度も何度も手を振って、修ちゃんの姿が見えなくなるまで見送った。
…本当に、今日は楽しかった。帰ったらお礼のメールをしよう。
今日のことを思い出しながら、軽い足取りで家に向かう。

そこでふと、玄関先に人が立っているのに気づいた。
…!!
全身に鳥肌が立つ。
真っ黒な髪に真っ黒な服、冷たく光る特徴的なたれ目…
そこにいたのはまぎれもなく、
二か月前まで、俺を完全に支配していたあの人だった。
「…な、なに、か」
「よぉ」
相変わらず、あの人はいやらしい笑みを浮かべて
俺を見下すような目で眺めていた。

「ちょっと、時間あるか?」