阿部「三橋にもう一個穴が欲しい」

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788すれ違いセックル
>>537
阿部視点

ったくあいつ何考えてんだか…
正直ちょっと言い過ぎたかとは思う。
だけど、俺もいろいろなんつーかもう限界だった。
人の噂も七十五日って言うけど、ホントに七十五日で忘れてくれるのか?
…俺だったら絶対忘れねぇ。
そう、例えば栄口がうんこ漏らしたとする。
俺は一生笑い物にし続け、同窓会でもうんこ呼ばわりするに違いない。
…なら俺は一生<飲尿大先生>から抜け出せないのか!?
それは嫌だ!絶対嫌だ!
壁にガンガン頭を打ち付ける俺を、憐れむような目で花井が見ていた。
「阿部…なんつーか、その、頑張れよ」
「…おう」
ナミダが出た。

「あっ阿部君あの…」
部活が終わり、帰り支度をしているところに
三橋が話しかけてきた。
「さ、さっきはそのっ…ごめんなさい」
もちろん俺は華麗にスルー。
こいつに関わってるとロクなことがねぇ。
さっさと帰って早く寝よう。
俺は素早く自転車に跨ると、家路を急いだ。
風呂に入って、プロ野球の結果見たら布団に一直線だ。
嫌なことは全部忘れて、疲れた体を癒そう…
と、その時。

「まっまっ待って阿部くーん!」
んなっ!?…何故か三橋が追いかけてくる。
お前んちこっちじゃねぇだろーが!!