三橋変態(?)注意
ホタルの馬鹿注意
俺は野球部の捕手、。阿部隆也。
変態投手、変態マネジに何故か愛されている。
朝、いつものように登校していると、誰かがバタリと倒れていた。
倒れている奴は髪の毛はボサボサ、服は洗濯してないのか皺だらけ。
俺はその行き倒れに駆け寄った。
「大丈夫ですか…って三橋!?」
なんと倒れていたのは三橋だった。
「どうしたんだ!?三橋!ホタルの墓の節子みたいになってるぞ!」
「や…野球の練習…、してた…。」
三橋の頬が少しこけている。
まさか野球に夢中で飯も食ってないのか!?
「三橋!最後に飯食ったのいつだ!」
「えーと、忘れた…。」
俺はブルブルと拳が震えた。
「馬鹿やろう!!そんなに練習して二度と投球出来ない体になったらどうすんだー!」
「ぎゃぼー!!」
俺は何故かそばにあったハリセンで三橋を叩いた。
俺を心配させるような事をなんでいつもやるんだよ…。三橋…。
三橋変態(?)注意
俺は近くのコンビニで適当に食えるものを三橋に買ってきた。
「とにかく、食え!」
「食欲ない…。」
お前死ぬ気か!?
「とにかく食えー!」
「ぎゃぼー!!」
俺は三橋の口にコッペパンを無理やり詰め込んだ。
三橋は目を白黒させて一生懸命パンを飲み込もうとしている。
「で、なんでそんなに練習したわけ?」
「ほりゃへらむひゃ…。むぐー!!」
「あ゛ー!もうくい終わってからでいいから!」
俺はイライラしながら三橋がパンを食べ終わるのを待った。
「俺…。ちゃんと野球に向き合いたかったんだ…。変態紳士さんにそう言われた…。」
「何言ってんだ。お前はよく頑張ってるしいい投手だよ!」
「でも俺は、みんなに支えられ過ぎてる…。俺はちゃんと一人で立たなきゃいけないんだ!チームの一員として、エースとして!」
三橋…。お前って奴は…。
俺はじんわり涙が出た。
「で、この前暗記してこいって言った相手チームの弱点覚えてきた?」
「全然!!」
………。
「まずはやることしっかりやれー!」
「ぎゃぼー!!」
俺は何故かそばにあったハリセンで三橋を叩いた。