〜前スレのマック店員三橋に触発されて〜
埼玉某所。
24時間営業のマックは郊外ということもあり、深夜になると人の波は消える。
ここでのバイトを一週間前に始めた三橋は、慣れない手つきでマネージャーからレジの操作を教えてもらっている。
しかし、すぐに打ち間違いをして頭ごなしに怒られてしまった。
「いい加減にしてくれないかな!?いつになったら一人で出来るようになるんだよ…」
ため息をつかれて、三橋は小さくごめんなさいと謝る。
やはり向いていないのかもしれない。
人見知りを直すために始めたバイトだったが、ハードルが高すぎたようだった。
客の少ない時間に三橋はこうして練習を重ねているが、一向にスピードは上がらない。
あやうい手つきに客から心配される始末だ。
「三橋君。次間違えたら…今度は女子の制服着て店に出てもらうからね」
マネージャーの冷たい声と口調に、本気なのだと震える。
そしてプレッシャーに押しつぶされた三橋はあっけなくレジを打ち間違えた。
「これ、着ろよ」
レジ修正しながらマネージャーは冷たく三橋を見て、休憩室で着替えろと顎でしゃくって促す。
「で、で、でも、おれ 男、です…」
「だから着ろってんだろ。少しは反省できるだろうが」
「で、でもあの、」
「うるせえな、男がうじうじ言ってんなよ…着替えねえと、マジ首だから」
三橋はふぐふぐと泣きながら着替えるために休憩室に向かう。
確かに失敗を繰り返してしまう自分が悪いのだ。
誰もいない休憩室でズボンを脱ぎ、キュロットスカートに履きかえる。ご丁寧にハイソックスも用意されていたので、それに足を通す。
ウエストと腰周りがきつく、ぴっちりと尻の形があらわになっていて恥ずかしさに三橋は鏡を見ることはできなかった。
「き、着替え、ました…」
「へえ、割と似合ってんじゃん。じゃあそのまま接客お願いな」
無情なマネージャーの言葉に三橋はうなだれてカウンターに立つのだった。
そして深夜にいつも来る常連の客が
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