>>534 混乱したままの三橋を置き去りに、田島は三橋のシャツのボタンに手をかけた。
まるでプレゼントの包装を破くかのように田島は嬉しそうだ。
「あのっ あのっ オレが プレゼント なの?」
「ん?そーだよー」
何を今更とでも言うような表情で、田島は三橋を見た。
そんな顔で見られると、なんだか自分がおかしなことを言ったような気になってしまう。
「でもっ」
「だってプレゼントってオレが欲しいもんでしょー、だったらオレ三橋がいいっ」
そんな事を言う田島の顔を凝視しているうちに、すっかりシャツを脱がされてしまっていた。
「なっ なっ 何する のっ」
この状況で、何をするのかといえばひとつしかないと三橋も思う。だが、それでも聞かずにはいられない。
「セックス」
「ええ!」
予想していた返答だったが、改めて田島の口から言われると、それはかなりの衝撃だった。
「わかんないわけないよねっ」
うん、と一人で納得し、田島は三橋の胸に顔を伏せた。
「ちょっ ちょっと… うわっ」
田島の舌が胸を這い、三橋の乳首を捕らえる。そのままきつく吸われ、思わず田島の肩をきつく掴んだ。
ちゅ、と音を立てながら、田島は三橋の体に唇を這わしていく。
ベルトに手をかけられたと思った時にそれは既に外されていて、田島の手が下着の中に差し込まれる。
「待って 待って 田島くんっ」
「待っても待たなくても同じだよっ」
「だっ だって おばさん いるよっ」
「いるよ?だから大きな声出したらお母さんきちゃうよ?」
田島の手が三橋の性器をぎゅっと握った。狭い下着の中では思うように手が動かせないらしい。
もどかしい刺激に三橋はうめきそうになって、慌てて唇を引き結んだ。
「うっ あ」
こんな所を田島の親に見られるわけにはいかない。