火星人:ぱんつくって涙目
キモノハシ:神社で触手
かごめとは関係ナイ
「っ……ぐううっ……!」
体中をのたうつタコの足みたいなもの。それは、本堂の裏手にあった小さな社からたくさん生えていて、オレの身体に絡みついてきていた。
抵抗しようにも、手を頭の上に纏め上げられ、足やふとももに細い触手?が巻き付いている。胴体にも巻き付いているそれの圧迫に、段々と息苦しさを感じてきた。口から息を何度も吸うけれど、それでも足りなくて、頭がぼうっとしてくる。
「はあ、はあ……は、ふ…………うううっ!?」
開きっぱなしの口の中に細い触手が入ってきた。オレは噛みついてやろうと、噛み合わせようとした。でもそれより先に、その触手の先から甘い液みたいなものが出てくる。甘いだけじゃなく、もっと味わっていたくなるような不思議な味。
気が付いたら、オレはその触手に自分から舌を絡ませ、先っぽをちゅうちゅうしていた。
「んっ、ん……ほえ、おいひ……」
身体が少し熱っぽくなったように感じる。むずむずする内股を擦りながら、身をよじると余計に触手が絡む。その繰り返し。
すると、一本の触手がズボンの裾から、潜り込んできた。ヌルヌルした感じが気持ち悪くて、オレは目をぎゅっと瞑る。
触手はふとももを這って、シャツとズボンの合間からお腹の方にまで上ってきた。
「ッ……あ、やめ……」
触手が服の下でもぞもぞ動く。しかも、胸のあたり。心臓がバクバクし始める。もしかしてこの触手は、オレを殺すつもりなのかもしれないと、思ったから。
「っっううううあ……!?」
ビクン、と身体に震えが走る。触手についている吸盤が、乳首にきゅうきゅう吸い付いてきたのだ。
いつもなら、きっと痛いだけの筈なのに、吸い付かれた箇所がすごく熱くなってくる。痛みとは違う熱。身体が小刻みに震える。触手は乳首に吸い付いたり、離れたり。オレは、その度に内股を擦り合わせていた。
「う、ウソ……き……イイなんて……ウソ、だっ!」
頭を左右に振って逃げようとする。
認めたくなかった。まさか、そんなこと。こんなのが、すごくキモチいいなんて思えてしまうこと、なんて。
思えば、それが最後の抵抗らしい抵抗。オレの服の内側で、触手がむくむく膨らんでいくのがわかった。
「や、いや……こわいよ……まだ、死にたく、ナイよ……っ!」
――ビリビリビリ!
オレがお守りを握り締めたのと、膨らんだ触手が衣服を引き裂くのは、ほぼ同時だった。