http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1192366698/544 一応、ホラー注意 エロ無し注意
幽霊よりタチが悪いとは、一体なんなのだろう。
三橋は仕方なく、中学時代に自分が恨みを買っていた事を話した。
お祓い師は最後までその話を聞いていたが、それにはたいした反応を示さなかった。
「もっとすぐ近くに、強い憎悪を抱いている人がいます。
本人も気付いていないのかもしれません。」
「そ、そんな、ことって・・。」
すぐ近くというなら、三星のメンバーは関係ない。
親か、野球部のチームメイトか。それぐらいしか身近な人間はいない。
しかしこっちに来てからは、イライラさせてしまう事はあっても、
今のところまだ野球部のメンバーから嫌われてはいないと思っていた。
一体誰からそれほどまでの恨みを買ってしまったのだろう。
三橋は自分の右腕をギュッと掴んだ。
「とりあえず、この写真は預からせてください。」
「待ってください。身近な人って・・」
そう言って神社の奥へ戻っていこうとするお祓い師を、阿部が慌てて呼び止めた。
まだ何も大事な事が分かっていない。
しかし、お祓い師はそれ以上何も教えてくれなかった。
「あ、阿部君、オレ・・。」
「気にすんな。とにかくあの写真は預かってもらえたんだし、除霊してくれんだろ。」
「う、うん・・。」