こんにちは、中村ッス。
忘れ物を取りに昼休みに部室へ戻ったら、三橋先輩の日記を見つけた。
「これはいいズリネタ!!」
一日の行動が細かく記載されている。よだれが出るぜ。
ハァハァ鼻息荒くする俺は背後に迫る影に気付かなかった。
「………やっぱり、中村、くん、読んだん、だね……」
「せ、先輩…!!」
「…勃ってる、の…?…き、きもちわる…………っ!」
侮蔑の視線が痛い。
「あ、あの」
「……………吐き気、する…オレ、男、なのに、なんで、勃ててん、の……?」
三橋先輩の目は普段から考えられないほどに冷たい。
「あ、あの、俺、頑張りますから…だから…嫌わないでくださいっ!!!」