そりゃあオレ甘いの好きだけどね?
いや、ほんと生クリーム好きだよ。
生クリームだけじゃなくてプリンとかシュークリームとかパフェとか、甘いのは好き。
だけどオレが好きなのは食べ物であってこういう空気じゃないんだよなーとか思ったりするわけ。
「た、田島君 おいしい?」
「おー! マジうめぇ! 超嬉しいよ、サンキューな三橋!」
ニカッと笑った田島はまた生クリームを三橋に塗りたくってすぐそれを舐め取った。
ふあっ!とか、ひゃあっ!とかまた三橋が甘ったるい声を上げる。
ううっ、なにこれ? 何この状況? ここ部室だよね? オレどうしたらいいの?
いつもより早く到着したオレは次に来るやつを驚かそうとロッカーに潜んでたんだけど、
おっせーなぁ早く来いよーとか思ってるうちにウトウトしてて、気づいたらこれだよ。
つーかマジでなんで田島と三橋以外のやつ来ないの? どうなってんのこれ異空間なの?
田島の手が三橋のシャツを肌蹴させて、薄いピンク色の乳首に生クリームがべっとり塗られた。
迷わず生クリームごと三橋に吸い付いて、田島の舌がクリームを舐め上げた。
「あ、まだちょっと残ってるな。全部きれいに取っとかないとかゆくなりそーだもんなー」
「んっ……あ、ありがとお、田島君」
「いーよこんくらい。それよか三橋のカラダってふにふにしてやらけーな! オレ、クリームなしでもいーや!」
あはっと笑って田島は三橋の乳首をまたぱくんとくわえた。
口先だけ動かして、口の中で乳首を転がして、るんだと、思う。うう、なんでオレ実況してんの! シャイン!
トロンとして眠たげな目で三橋が田島を見下ろして、その手がちゃんと田島の肩に掛かっていて、
田島も時々三橋のこと見上げて「おいしー」とか「きもちいかー?」とか言ってて、
なんかもうどうしようもなく同意の上でっていうか慣れてるっていうか、とにかく甘い! 空気が甘い!!
どーすんの、オレみんな童貞だって信じてたのに! 童貞どころかゴールインしてんじゃん!
やったねパパ、今夜はホームランだ! ていうか三橋かよ田島かよそりゃ仲いいけどさぁああああああ!!!
「あ、勃っちゃった」
えへっと笑った田島の笑顔は爽やかで、ああうんもう勝手にしてねってことでオレはそのまま気絶した。ので一部地域。