阿部「三橋!俺らの夏は終わらない!」

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779西浦幼稚園
季節はずれネタでサーセン

ここは野球が大好きな子供が集まる西浦幼稚園だ。
「今日は、プール、だよー。」
三橋先生の提案で今日は昼寝前にビニールプールで遊ぶ事になった。
確かに今日は暑かったからその提案には俺も賛成だ。ビニールプールってのがちょっとアレだけどな…
それより、水を溜めている途中なのに水かけっこを始める田島がうぜぇ。
そんなんじゃいつまで経ってもたまらねぇだろ。このくそ暑い中そんなに動き回れる奴の気が知れない。服もびちゃびちゃだし。
三橋先生も注意すればいいのに一緒になって遊んでいる。餓鬼みてぇ。
水に濡れると困るからか今三橋先生はいつものひよこエプロンを脱いで無地の白いTシャツにラフなハーフパンツという格好をしている。
いい大人がなんて格好してるんだよ、と思ったけど何か似合ってるので放っておく事にした。
また泣かれて怒られるのも嫌だし。
「三橋せんせー、そこに何隠してるのー?」
今日も水谷は空気を読まない。奴は三橋先生の胸の辺りを指差して首を傾げている。お前がそんなことしてもちっとも可愛くないんだよ。ウザイだけ。
三橋先生は濡れたTシャツを軽く絞りながら水谷に指差しているところに視線を遣って、真っ赤になった。
泣く。絶対に泣く。ゲンミツに泣く。
今まで好き勝手に遊んでた田島とかも興味があるらしくそっちを見てる。
三橋先生のTシャツはもうびっしょりで、完全に透けていた。そしてそこには二つのぽっちりした物体が浮き上がっていた。
水谷が指しているのはそれだろう。飴玉とか何かと思っているのか、水谷は「出して出して」と先生のズボンをぐいぐい引っ張っている。
「こ、これはっ…。」
三橋は先生は今にも火を噴きそうなほど顔を赤らめておたおたしている。
いつの間にかクラスの全員が集まってきていた。こいつらほんとに馬鹿だよな…
「水谷、それ、ただの胸じゃん。」
泉が溜息をついた。こいつは少しまともかもしれないな。よかった。
「おっぱい?だって三橋せんせー男じゃん!」
田島が食いついたー!
この手の話題にこいつが食いつかないわけがなかった。三橋先生万事休す。
今にも泣きそうな顔で必死に胸のところを隠してる。
あーあ、このままじゃいつまで経っても避暑が出来ないな。そこで俺は仕方なく助け舟を出す事にした。
「それ、乳首だよ。」
みんなあるじゃん、という言葉の前に俺は花井先生に拳骨を喰らった。
殴るなら今そこで三橋先生の乳首を興味深々にガン見している阿部を殴るべきだろ、と俺は思った。