前回のはwiki…ないからあらすじ。
携帯三橋拾った俺はついに詐欺撲滅運動に終止符を打つ。
「…もしもし」
『オレだけど』
「俺くんっ!は、犯人からだっ!ど、どどどうしよー!」
「お、落ち着け三橋!録音だ」
「う、うん!」
やべえ、俺もテンパってきてる。
『そんなことしなくていーよ』
「え…?」
『体育館裏の公衆電話に来たらわかる』
それだけ言うと電話は切れた。
告げられた場所まで走って行くと受話器を持った犯人の姿があった。
「修ちゃんが犯人だったの…?」
三橋の潤んだ瞳が叶に向けられる。
「ごめん…その…言い出せなくて…」
「会長…」
徐に俺は鞄の中から膨れた封筒を取り出し強引に叶に手渡す。
「お金に困っていたならもっと早く言ってくださいよ!」
ぐっと親指を立てて俺は白い歯を見せた。
「違ああああう!」
叶の叫び声と一緒に封筒は俺のキンタマに直撃。悶え苦しむ俺をオロオロしながらも三橋は介抱してくれた。
その日の夜、三橋は俺にこう言った。
「修ちゃんは俺達と一緒に下呂に行こうって誘いたかったんだって言ってたよ!」
「温泉旅行か……それはいいな」
今度巣山に頼んで三橋に耐水機能のあるやつ付けてもらうかな。
そう考えて俺は布団に潜り込んだ。