阿部「三橋！俺らの夏は終わらない！」

※タイトルころころ変えてすまん。時系列的には公民連携の続き。エロなし。

「廉、お前その背中の傷どうしたんだよ？」
「修ちゃん…俺っその、こっ転んじゃって…」

修ちゃんっていうのは俺の幼馴染で、大手都市銀行に勤めている。
俺と修ちゃんは将来を約束した仲なんだけど、
修ちゃんの仕事の都合で会えるのは月にせいぜい一、二回、
先月は会えなかったから、今日はほぼ二か月ぶりのデートだった。
…あの廃ビルの出来事は、もちろん修ちゃんにも言っていない。

「あの…修　ちゃん、今日は…その、電気…消したい」
「別にいいけど、どうした廉？何かあったのか？」
ドキリと心臓が跳ね上がる。修ちゃんは鋭い。
俺に何かあるといつも一番最初に気づいてしまう。
でも、あのことだけは知られちゃダメだ。絶対に。
俺は悟られないように気をつけてこう言った。
「…たっ　ただの…気分転換」
「そうか？まぁ、お前がなんともねぇんならいいけど」
修ちゃんは優しい。
でも、優しいから、俺は苦しい。
修ちゃんが今の俺の体を見たらどう思うんだろう？
乳首も性器も酷いことになってて、もう元には戻らないんだ。
ごめんね、修ちゃん。
でも、俺はあの人に会うのをやめられない。
…明日も呼び出されている。
修ちゃんのセックスが悲しいくらい優しくて、
俺は涙が止まらなかった。