阿部「三橋!俺らの夏は終わらない!」

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472鬱を目指して書いたのに
三橋はある日その異変に気が付いた。持ち物が少しずつなくなっているのだ。
はじめは気のせいかと思ったが、違うらしい。
しかし見当もつかないし、いつの間にかなくしたんだろう、と思って放っておいた。
…嫌な予感は、していたのに。
おいおいと失くし物は段々サイズが大きくなっていた。
前よりもずっと数も増えて、もう気のせいだとは思えなかった。
をこつる様にたまに贈り物も届くようになった。
一つずつ持ち物がなくなる度に、菓子折が三橋宛に送られてくる。
生モノの場合もあったし怖くて手はつけられなかった。
逃げるように部員の家に泊まったときも、居場所を違わず送られてくる。
がちがちと震える歯の音が止まらない。三橋は気付いてしまった。
さらにさらに大きくなっていく失くし物。前に盗まれたのは大きな部屋のクッション。
なら、次は?最後は?何を?人くらいの大きさ…何を、ではない。
いきなり目の前が暗くなった。意識が失われていく。誰、を…なん、だ…