阿部「三橋、どんなお前も愛してるぞ」

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403屋根裏
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1192024708/865,869,872,874
いやー、投下祭り満腹満腹。
※鬱注意

(…舐めろ、歯は立てるな)
赤黒い肉の塊がオレの鼻先に突きつけられる。
オレの首筋には冷たい金属の感触。
観念して口を開けると独特の臭気を伴ったソレがずるりと潜り込む。
…気持ち悪い。息が出来なくて苦しい。
相手の顔は逆光でよく見えない。
これをやらなければオレは殺されてしまう。
(…ちゃんとやれ)
首のところにチリチリした痛みが走った。
もういいと言われるまで必死に舐めた。
吸えと言われたら吸って、えづくまで喉の奥に咥えこんだ。
そして、自分で大きくしたソレがオレの体に……

自分の叫び声で目が覚める。
部屋を明るくして眠っても、目を閉じてしまえばなんの意味もないことに今さら気が付いた。
汗をびっしょりかいているのに、体は冷たくて寒気がする。
夢とは思えないくらいリアルだった。
時計を見ると、1時45分。
こわくてもう眠れない。
遠くで犬の鳴き声がした。
なにもかも喋った方が楽になれるのだろうか。
でも、オレのしたことやされたこと、思ったことやなんかが全部箇条書きにされて、
みんながそれを読むのかもしれない。
こんなことになる前は、学校でたとえひとりぼっちだったとしても、家に帰ればお父さんと
お母さんがいてオレは伸び伸びできた。
でも今オレは、誰にもそのままの自分を見せることができない。
2週間前に戻りたいと強く思った。
こんなことになるってわかっていたら絶対出かけなかったのに。