前回分はwiki参照でよろしこ
「お、おっきくしないと、食べれない……」
「どーいう意味だよ!」
怒鳴りつけて制することができるのは口先だけで、体は快楽に流されてしまっていることに阿部は気付いていた。
だがそれでもとりあえず表面上だけでもまだ流されてない風を取り繕わねばいけないような気がする。
そもそもこのうさぎの存在自体が異常だ。
うさぎの誘惑にまんまとしてやられている自分の存在もやはり認めたくはない。
赤い舌がちろちろと鈴口にたまりはじめて液を舐め、吸い取った。
おどおどとしている癖にここを舐める時だけは大胆な動きを見せる。
先ほどの行為で十分すぎるほどわかっていたことだが、巧みとしか言いようがない。
萎えていたペニスが与えられる刺激にあっという間に膨らみを持ち、硬くなりはじめる。
根元から竿を扱くように硬さを確認したあと、べろりと舌で亀頭を舐め上げ、うさぎは顔をあげた。
「じゃ、じゃあいただきます……」
「はあ? な、にを……――」
ゆっくりと体を起こしたうさぎの影が阿部に覆い被さった。
いつのまにかだいぶ時間が経っていたらしく、カーテンをひいていない窓から夕焼けが見える。
うさぎの白い肌が赤く見えるのは興奮のためか、それとも差し込む夕日の明かりのせいか。
どちらかわからないまま混乱していると、ペニスの先端にあたたかいものが触れた。
人肌の感触だ。
膝立ちになったうさぎが阿部を跨ぐようにして中腰を保っている。
尻の割れ目の奥に伸びている指先が小さく動いているのがわかった。
その度にうさぎが小さく眉をひくつかせるのも。
「う、うう、ん……――」
目を閉じてうさぎがゆっくりと腰をおろしてくる。
はっとしたのは先端がもぐりこみそうになった瞬間で――。
視界に星が散ったのは、ぬるつく感触にペニスが飲み込まれる直前だった。
どこからともなく現れた金ダライが阿部の頭の天辺に直撃。
それを見てうさぎがふわりと笑ったように見えたのが最後の記憶だった。