阿部「三橋!今日こそ結婚すんぞ!」

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976真面目に阿部相手で触手
埋め投下と過疎投下が俺のジャスティス
調子こいて一部地域部分書いてみた
※完全バッドED掬いなし、阿部が触手感染なので苦手な俺らは全力でスルーよろ



見上げた空は今にも降り出しそうな重苦しい灰色で、
分厚く引き伸ばされた雲には光の差し込む隙間など見当たらなかった。
頭を動かすと、ザリリと音がする。
見下ろしていた阿部の顔が近づいて、乾いた唇が押し付けられた。
乾いてガサガサの唇はゆっくりと三橋の輪郭を辿っていく。
もう何日もまともな食事をしていない。
食事どころか、避難を促す自衛隊や消防団から身を隠すのに精一杯だった。
今からどこかの民家へ行って着替えたり風呂に入ったり、そんなことをしても意味がない。
時間が惜しい。
一分一秒、無駄に出来ない。

「三橋」

阿部が名を呼ぶたび、呼応するように触手が蠢いた。
やがて小さく差し出された舌が三橋の耳の後ろをなぞって、同時に左足が濡れた感触に包まれる。
目だけを動かして見れば、太股まで全て大きな触手が包み込んでいた。
いちじくをぱっくりと縦に割ったようなそれが、ずるずると上下して足を撫でている。
三橋の視線に気づいた阿部が、口を離して振り返った。

「こいつっ! やめろ! やめろぉおおお!!」
「阿部君!」
「やめろ、やめろ、やめろっ!!」

嫌悪に顔を歪ませ、阿部は触手を引き剥がした。
アスファルトに叩きつけられた触手が繊毛をわななかせてのた打ち回る。
手近なところへ転がっていた石を掴んで振り下ろす阿部の右の太股から、ソレは生まれたようだった。