阿部「三橋!今日こそ結婚すんぞ!」

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878fusianasan
流れを読まずにいつかの「メール」の続き。阿部さんモノローグ中心注意。エロなし注意。


三橋にあのメールを送ってから2〜3日がたった。
今日は夏の公式戦の日だった。俺たち西浦高校野球部は、なんとか強豪相手に勝利することができた。
あのメールの件で俺たちの間がギクシャクしてしまって、今度こそ試合に影響が出やしまいかとも思ったが、
三橋の俺に対する態度はいつも通りだった。
まあ相変わらずキョドるしビクついてるわけではあるが、でもどこか変な目で俺を見るようなことはもうなかった。
しかし三橋は本当にメールを読んでいるのかと疑いたくなるくらい、メールの話をしてこない。

つまり三橋にとって、スルーしたいほど触れたくない話題、ってことなんだろう。
……もう事務的な連絡以外、三橋にメールすんのは自重するべきか…。
だって三橋返信して来ねえんだもん。

試合が終わってベンチで着替えている間、俺はそんなことをぼんやり考えていた。


着替えやら片付けやらが終わり、俺たちは自分たちの学校へと帰ることになった。
午後は今日の試合の反省会と練習だ。
今日は移動のバスが迎えに来ている。俺たちはそれに順次乗っていった。
バスの中で、三橋は田島と後ろの方に座ってなにやらぎゃーぎゃーじゃれあっている。
今日は力尽きてぶっ倒れることなく三橋は元気だ。

俺は前の方で花井と座った。俺は通路側。通路を挟んで隣には泉と水谷が座っている。
水谷のヤツは今日は疲れたのか、窓に寄りかかってぐでーっとしていた。
まあ、今日はそれなりに活躍してたもんな。めずらしく。
泉が後ろを振り向きながら「アイツら相変わらず元気だなー」なんてぼやいて見てる。
ほんとだよなあ、まあ元気なのは良いに越したことはないけどさ。
けどこれからまだ練習あんだぞ、わかってんのかあの二人は。
そう思いながら俺も横から後ろをチラ見してたら、ふと泉と目が合った。