今日はここで終わり。でも、大奥が来るまで俺は寝ないぞ。
>>392 俺の腰に三橋さんの足が絡みつく。
もっと、もっと、奥まで。
そんな三橋さんの声の幻聴が聞こえて、俺は腰の動きを早めた。
俺の首に回された腕が求めるままに、三橋さんの口に俺のを合わせる。
現実が信じられなくて、頭がクラクラした。
三橋さんが、今までにないくらい積極的に、貪欲に、俺を欲しがってる。
最初は嫌がってたのに、急な豹変に俺は頭のどっかで警報が鳴ってるのを感じた。
「ああぁあ、シュンくんっ、は‥あ、シュンくっ、んっ」
でも、すぐにそれは三橋さんの声でかき消される。
「シュンくん、‥んあ、き、もち、いい…?きもちい?」
「…っ、気持ち、いいです」
不安そうに何度も尋ねる三橋さんに俺は一回答えるだけで限界だった。
でも、俺の声を聞いた三橋さんが安心したように口を緩めた。
「シュンくんっ、シュンくん…っ、シュンくん…っ」
一層深くに腰を打ちつける。
俺と三橋さんのお腹辺りに暖かい液体がドバっと放たれて、一瞬遅れて俺も三橋さんの中で果てた。
ふあっ、と三橋さんが目を開けて俺を見てる。
俺を見て、俺の名前を呼んでいたのに、三橋さんはどっかもっと遠くを見ているような気がした。
次に三橋さんに会った時、体に痣が増えていた。
今度は、青くなっていたところもあった。
俺は、それに応戦するように白い肌に紅い痕を付ける。
服を着ても見える首筋。太股の内側。歯形のあった胸の上。
三橋さんの体は俺と兄ちゃんが傷つけた痕が耐えることがなかった。
少しずつだけど、三橋さんの体が弱ってるのを俺の腕の中で感じた。
それでも、俺も、兄ちゃんも、互いに一歩も引いたりしなかった。
三橋さんの体を使った俺たちの兄弟喧嘩は、しばらく続いた。