阿部「三橋、避難訓練時に大切な四文字は?」

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652一つ屋根の下の・・
投下祭すげえw
前回のはwiki参照。鬼畜注意

朝起きると、弟が目の前で寝ていた。
びっくりして逃げようとして、ベットから転げ落ちる。
体が全然うまく動かせない。
慌てて自分の体を見てみると、手だけじゃなく、いつのまにか足にも手錠が嵌められていた。
オレはまだボーッとしている頭で、弟が寝ている内に逃げ出さなきゃ、と考えて、
イモ虫みたいに床の上を這い、なんとかドアの前までたどり着いた。
しかし、ドアノブまではかなり距離がある。
オレは何度も立ち上がろうとして失敗して、その度にビタンッと床に激しく体をたたき付けた。
早く、早くしないと弟が起きちゃう!
ドアノブがこんなに遠いと思ったことは無かった。
どうしたって届きそうもない。
その時、ドスッと背中に体重がかかった。
肺が潰されて、息が苦しくなってゴホッゴホッと咳が出る。
「お兄ちゃん、何してんの?」
額から嫌な汗が出てきた。弟が起きてしまったんだ。
グググッと体重がさらにかけられて、胃の中のものが逆流しそうになる。
「や、やめ・・・っ」
「勝手に逃げ出そうとするなんて、ね。お兄ちゃんは本当に悪い子だよ。」
そう言われて、ガンッと腹を蹴られて仰向けにされた。
お腹がジンジン痛むけど、手も縛られているから押さえられない。
弟はそのまま馬乗りになって、オレの首に手をかけた。
ギリギリと締め上げられて、気道が狭まる。
「あっぐぅ・・・っ!やめ、て!」
喉の奥がヒュウヒュウなって、殺されるんじゃないか、という恐怖に苛まれる。
弟はそんなオレを見てニヤニヤと笑っていた。