保管庫どうもなー 一回使っただけのこのタイトルで入ってたから俺はビックリしちゃったよ
「オレ、安心したらウンコしたくなっちゃったよ!」
田島が自分の両腕を頭の後ろで組んで、伸びするように背をそらして言った。
「うお、ゴメン ね、心配掛けて…」
三橋は両手を握り締めて、伸び上がった田島に顔を近づけるように近づいた。
田島がすねたような顔をしているのを、迷惑掛けちゃった…と心配そうに見ていた三橋だが
その田島の顔をじっと見て、ある事に気づいて言った。
「田島君、もしかして……泣い た?」
ちょっと言いにくそうに。
「んんーっ!?」
「…あっ」
男が泣いた事を知られて嬉しいはずが無い。
それに気付いて、言ってしまった後であわわと眼を彷徨わせる三橋。
田島が慌てた。
「な、泣いてなんかねーよ!んっだよ!」
乱暴に三橋に背を向けた。
「ご、ごごご、ごめん ね!なんか、眼が赤かく見えた からっ!でも見間違いだよね!く、暗い、もんね!」
「そーだよ、赤くなんかねーよ!まあ、ちょっと、かなり心配は…したけど……さぁ」
ごにょごにょ言った後で、それよりオレ便所、とはぐらかすように言葉を挟む。廊下を見回した。
「三橋も来いよ。あぶねえからさ。いつまた襲われるかわかんねえぞ」
「う、うん」
三橋の手を握り、田島が歩き出した。