※エロなし注意
前々スレ
>>391 …………だけど。
「花井だってガキじゃないんだからさ。大丈夫だろ」
『そうかなー…』
「そうだよ!俺、忙しいから話の続きは明日な!」
まだ何か言ってたが無理やり電話を切ってやった。
これに懲りて少しは静かになってくれるだろうか。
「だい、じょー、ぶ?」
不安そうな三橋を安心させる為に、俺はニカッと笑った。
「問題ないよ。さ、メシメシ!食おうぜ」
「う、うん……」
***
「切られたしー……どうする、阿部?」
「別に」
水谷は顔をしかめた。どうもこの友人は愛想がなくて取っ付きにくい。
「別にって…」
「栄口は花井に会ってなくて、花井がどこにいるかも知らないんだろ?
だったらしょうがねーだろ。他に何かすることがあるのか?」
「いや……それはそうだけど」
ふん、鼻を鳴らして阿部はスポーツバッグを肩にかける。
「お前、このことは誰にも言うなよ」
「ええ?なんで」
「もしこのまま花井が行方不明のままで警察沙汰にでもなってみろ、
疑われんの栄口だろ。状況的に」
話ながら部室を出ようと歩き出す阿部に、水谷は慌ててついて行く。鍵当番は阿部だ。
「そしたら野球部にだって影響あるかもしんねぇ。夏大出場停止とか冗談じゃねーぞ」