阿部「三橋!そーれ!くるくる〜」

このエントリーをはてなブックマークに追加
904俺猫
>>894 ※エロ無し注意

本能って恐い。傷つけるってわかってても動くものに反応してしまう。
あんまりプルプルしてたから廉の尻尾?を思い切り引っ掻いてしまった。

「ひぎゃあああ!!」

うっわやべえ!
廉は尻尾?を押さえてのたうち回ってる。
やべーよやべーよやべーよやべーよ! これじゃまた捨てられちまう!

俺が捨てられる前、ケガしたときは母さんが傷口を舐めてくれたっけな。
とりあえず舐めてみるか。

尻尾?の先っぽのピンク色した部分にはうっすらと血がにじんでいた。
俺がまだちっちゃいせいで深く傷つけてしまうことは避けられたようだ。
廉、ゴメンな。
にじんだ血の筋に沿って舌を這わせる。
俺のざらざらした舌が廉の皮膚に引っかかるたび「ひぐぅ」とか「んうぅ」とか廉の声が漏れる。
そんなに痛かったか。悪りーことしたな。

血が止まるまで俺の小さな舌でてしてしと舐め続けた。
なんか尻尾?が一回り大きく固くなった。
なんだこれ、威嚇してんのか? 引っ掻かれて怒ったのか?
こんな奴でも飼い主だからな、追い出されたら敵わねえ。念入りに舐めて機嫌を取ってみる。
血の止まった傷跡を舌先でなぞるように舐めてみると廉の体がびくびくと跳ねた。
その瞬間、尻尾?の先から白いものが勢いよく飛び出した。

なんだこれ!? 反撃?
飛び上がって2,3歩後ずさり、体中の毛を逆立てて威嚇した。