阿部「三橋!そーれ!くるくる〜」

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347西浦マモノ學園紀
ゲームのパロ注意。当分エロないかもしれん注意。

俺は新米トレジャーハンター。
埼玉は西浦の地に眠る秘宝を求めてここ西浦高校にやってきた。
転入先は一年九組。
「…じゃあ、俺君の席は…」
「はいはーい!俺の前!あいてまーす!!!」
やけに元気な少年が大声でぶんぶん手を振った。
周りはまたか〜みたいな顔でクスクスと笑っている。
「オレ、田島!よろしくなっ!」
俺も挨拶を交わしながらこいつはいいやつだなと思った。
昼休み、田島に学校案内してもらうことになった。いや、一応リサーチ済みなんだけど。
一通り回ったところでメシを食べることになって、
じゃあ案内がてら屋上で食うかって話になって俺たちは屋上へ向かった。
屋上へ続くドアを開けると、爽やかな風。
不意に田島が何かを見つけたようで走り出す。
あわてて追いかけると確か同じクラスのやつらがいた。
「泉!三橋!一緒にメシ食べようぜ!転校生もっ」
「おーっす、俺、泉な。…三橋はコイツ。…寝てっけど」
泉と呼ばれた少年の横で舟を漕いでいる茶色い髪。
泉がおら三橋起きろー、焼きそばパン食っちまうぞーとか言うと
三橋は飛び上がらんばかりに起きて顔を上げた。
「お、おおおオレのっ、ダメっ…!」
パンは自分の手に握り締めているくせに、それをすっかり忘れ
半泣きになっている。そんな三橋が面白くって俺は笑った。