阿部「三橋!そーれ!くるくる〜」

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28fusianasan
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(阿部視点)

三橋の拉致監禁からどうにか解放され、なんとか家に帰る。
疲れた、と言うより神経がヤスリで削ぎ落とされた感じだ。精神疲労でくたくただった。
風呂(勿論フェロモン風呂ではない)にゆっくり浸かり、自分の部屋に入ると直ぐにベッドに倒れ込む。宿題は明日ハゲピョアに写させてもらおう。もう今日は寝る。
そう思って、睡魔に誘われるままに目を閉じようとした。

ごとり。

音がした。
なんだなんだ、一体なんだ。
辺りを手探る。枕元に置いておいた筈の携帯が消えていた。どうやら、寝返った時にベッドの下に落ちてしまったらしい。
そのままでも良かったのだが、オレは携帯のアラーム機能を使っているので、寝過ごしてしまう可能性もある。
仕方なくベッドから降り、携帯を取る事にした。
携帯はフローリングを滑ってベッドの下にもぐりこんでしまったらしかった。
オレは床に寝そべり、携帯を取ろうと手を伸ばして――目が合う。

「ひ、拾おうとしなきゃ、気付かないで済んだのに、ね……フヒッ!」

そう言って、ベッドの下の三橋が笑った。