アク禁代理投下
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本スレのいじめられる三橋ネタ
※いじめ・掬いなし・テラ欝
「貸して」って言われた。
それだけのことがとてもとても嬉しかった。
オレ、ずっと一人だったから。だからすごく嬉しかった。
消しゴム渡したら、俺君はニコッてして「ありがとう!」って言ってくれたんだ。
何にもいえなかったけど、オレ気にしないでって首を振った。
それが精一杯だった。
これをきっかけに、もしかしたら友達になれるかもしれない。
いきなりは無理でも、少し話が出来るかもしれない。
学校では誰とも喋らないから、オレ、うまく声でないかも。
でも、でもこのきっかけ、絶対ムダにしちゃだめだ!
そう思って、オレは俺君の机へ向かった。
なのに。
「はぁ? ナニ? これ俺ンだけど」
「どーした、なっチン?」
「おぉ、コイツが俺の消しゴムパクろうとすんだ」
「はぁーっ!? マジかよ! サイッテーだな!」
ギャハハ!
みんなが笑う。
なんで? どうして? さっき、あんなに優しく、笑ってくれた のに。
バサッと音を立てて教科書が投げつけられた。
動けずに突っ立ってるオレに当たって、落ちる。
「チッ…おいコソ泥、拾えよ」
「窃盗犯だ、セットーハン! こっちくんなよ犯罪者!」
「うはっ、泣いてんの!? きんめぇー! ちんこついてんのかよ!」
いっぱい、言われた。
いっぱい、声、むけられた。
だけどオレ、嬉しくない。
くるしい。くるしい。くるしい。
オレ、なんか悪いこと、したのかな。
オレが悪い のかな。
教科書、拾わなきゃ。
しゃがみ込んで掴んだ教科書に、ぼたぼた涙が落ちて、オレは蹴っ飛ばされた。
痛い。だけど、動けない。
何が悪かったんだ? オレ、どうして、怒られるんだ?
「サイアク! ヒトの大事な大事な教科書になにしてくれてんだよ!!」
そっか。
オレが、ヤなやつ、だから だ。
オレ が、悪かったんだ。
そうか。
そう だよね。