阿部「三橋、俺のデカマラ勝ってんぞ!」

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801fusianasan
ヤリチン俺と三橋

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結局まんじりとも出来ずにうとうととしたまま、朝になってしまった。
アレはエロい夢じゃない。俺のカテゴリーでは怖い夢だ。
三橋の白い歯がちんぽに立てられる寸前で目が覚めて、俺は全身にびっしょりと汗をかいていたからだ。
食われる。
そうとしか思えなかった。
パンツの中身はちゃんとあった。朝だから生理現象で硬くはなっているが、断じてあの夢のせいではない。

どんよりと曇った空を見て、一応傘を持っていく。
席に着くと、早速田島が来た。
「なあ昨日のメール、意味分かった?」
「あ、メール…」
夢のせいで忘れていたが、そういえば俺は田島にカミングアウトされていたんだっけ。
「あれだろ?俺のもの?」
「そーそー、それそれ。分かってんならいいんだ」
田島はあっけらかんとにししと笑う。自分がホモだって公言(俺にだけだが)して、なんでそんなに余裕があるんだろう。
「付き合ってんのか?」
「まっさかー!俺が勝手に言ってるだけー。でも三橋にちょっかい出すヤツは片っ端から潰してんだ。っつってもまだ二人だけど」
二人も三橋にちょっかいを出すやつがいるのか。そっちが驚きだっつーの。
素朴な疑問がちらりと浮かんだ。
「…それって、女?」
「あー…女はいねえ。男だけ」
「マジかよ…」
腐ってる。腐ってるよ。
この世は男と女しかいねえのに、何が悲しくてあんなブサに男が寄ってくんだ。
「ま、お前が女好きってのは知ってるし、三橋に興味ないのも知ってるから、一応言うだけ言おうかなって。普通に友達として接してくれればいいし」
田島の口調は軽いが、目が怖い。三橋とは違う怖さだ。多分こいつは本気だし、有言実行型なんだろう。