代理投下いきます。前回はWikiで
「あ……阿部、君?」
前を隠すように握り締められていたアンダーを取り上げて、後ろへ放り投げる。
三橋の生白い身体は寒さに震えプツプツと鳥肌が立っていた。
一方のオレは急に静かになった頭の中と反比例するように、
身体の中がざわついて熱がこもり始めていた。
そうだ、だって、オレたち両思いなんだから。
何もためらうことなんかない。
まだどこかで遠慮している自分へ言い含めるよう反芻して、三橋の腹を撫でた。
「んっ!」
「……くすぐったいか?」
「……ん、へ いき。けど、……なんか、ヘン」
三橋は腹をゆっくりと撫でさするオレの手を凝視していた。
両手は胸の前でかたく握りしめられて、まるで誰かへ祈ってるみたいだ。
まだ小刻みに手は震えている。
それでもやがて、はふっと零れた吐息が熱く艶めき始めた。
「阿部君……お、おなか あったかい」
「腹だけじゃねェよ。全部、汗かくぐらいあっためてやる」
「……あ、あせ」
汗かくの初めてだ、と頬を染めて三橋が呟いた。
壁にもたれて座る三橋は、女みたいにぺったりと足を床につけている。
すごく身体が柔らかいんだろう。なにせエビだからな。