時間がない。今日はここまでだ。すまん。
>>238 や、やだぁぁっ!!
突然目の前に花火が散る。一瞬何が起こったのか判らなかった。
蹴られた。
そう思った瞬間、頭が真っ白になる。
ぐえっつ!!
俺のつま先が三橋の腹に食い込む。三橋が奇妙な声を出して転がった。
俺は荒く息を吐いて、体制を整える。
きれいに顎に入ったのだろう、立ち上がると頭がくらっとした。
くそっ、蹴られたら痛いって事、教えてやるっ!
三橋は背中を丸め、大きく咽ながら、口からだらだらと床に唾を流していた。
俺はつかつかと近寄って、乱暴に三橋の頭をつかむ。
2、3本髪が抜けて、苦痛に顔ゆがめた三橋の顔が上を向く。
かは、かはっと息を吸い込んだ後、ごめ…、やめて…と三橋が搾り出すように言う。
最初に蹴ったのはお前だろうがっ
そう思った瞬間、この空間を引き割くように、聞き覚えのある着音が流れた。