阿部「三橋!お前は縛られてるのがお似合いだぜ」

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213fusianasan
チョコボキック エロまでの前置きが長いのが嫌な俺はスルーしてくれ。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1191084285/717
三橋が未知の世界に旅立つのを見送った次の日、
俺たちは阿部と三橋を見て、ちょっと顔を見合わせた。
「阿部先輩と三橋先輩、何かあったのか?」
「しっ!」
中村の空気を読まない発言に、俺たち同期は慌てて黙らした。
練習中、その二人を、後輩の俺たちは、物陰からじろじろと不躾に見るだけだったが
主将の花井や副主将の栄口はタイミングを見計らって、話しかけたりしていた。
でもあまり成果は出ないらしく、気付けば今日はそれが当たり前の光景になってしまった。
三橋の目はうさぎのように真っ赤になっていたし、阿部はどう見ても不機嫌だった。
栄口に話しかけられている三橋が、小さく首を振っている。
ふと、三橋と目が合った。
その赤い目に俺は、締め付けられたような気がして、慌てて練習に意識を戻した。


その日、俺は昼休みに屋上に出る廊下へ向かうのを止めた。
放課後の練習時に、三橋がこちらを見ている気がしたが、俺は知らない。
時折三橋のほうを見ると、阿部と投球について話し合っていた。
仲は良いのな。と、思った瞬間に怒鳴られていた。
それでも仲はいいと思う。だから俺はその光景から目をそらす。
次の日も、阿部と三橋はどこかやつれていた。
2日、3日目には阿部は平然としていて、三橋が暗い顔をしていた。
気付けば、三橋だけが沈んでいるようになっていた。
それでも、投球だけは楽しいようで、
阿部が三橋の腰をたたいて、「ほら!ブルペン行くぞ!」と言うと、ぱっと三橋の顔が輝いた。
俺は何が二人の間にあったのか、わからない。